【3月3日 AFP】米軍の特殊部隊がイラクでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の有力な工作員を拘束した。米軍が目指す他のIS構成員らの拘束につながる可能性が高いという。米国防当局の高官が2日、AFPに語った。

 当局者が米紙ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)に語ったところによると、米国の担当者がイラク北部アルビル(Arbil)にある拘束施設でこの工作員の尋問を行っている。最終的にはイラクまたはクルド自治政府の当局者に身柄を引き渡すという。また、AFPの取材に応じた高官によると、他のIS工作員につながりうる有益な情報を提供しているという。

 同工作員を拘束したのはイラクにここ数週間派遣されていたエリート特殊部隊で、米国防総省が「ETF」と呼ぶ部隊だ。

 米国防総省はこれまで、隊員を危険にさらす恐れがあるとして同部隊の任務について固く口を閉ざしてきた。ニューヨーク・タイムズ紙によると、同部隊の隊員は200人ほどで、その多くは米軍の特殊部隊「デルタ・フォース(Delta Force)」の隊員で構成されている。人数こそ少ないが、2011年の米軍撤退以降初めてイラクで活動する大がかりな米軍地上部隊だという。

 アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は先月29日、イラクとシリアのIS打倒を目指した米軍主導の有志連合による19か月に及ぶ作戦の中で、ETFがますます重要な要素になっていると語った。

 カーター国防長官は「(ETFは)われわれが導入したツールだ。その目的はさまざまな奇襲作戦の遂行、人や場所の制圧、ISIL(ISの別称)によって人質となったり、拘束されたりした人々の解放などであり、いつでも、どこでも、襲撃される恐れがあるとISILに恐れさせることだ」と述べていた。(c)AFP