【3月1日 AFP】中南米を中心に感染が広がっているジカウイルスについて、危険な神経疾患を引き起こす原因となることを確認したとの研究論文が2月29日、発表された。ジカウイルスをめぐっては、小頭症との関連も疑われている。

 英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文によると、研究チームは、フランス領ポリネシアで2013~14年にかけてみられたギラン・バレー症候群(GBS)の流行でのジカウイルスとの関連を調べた。その結果、患者の血液検査を通じて、蚊が媒介する同ウイルスがGBSの原因だったことが判明したという。

 GBSは、体内の免疫系が筋力を制御する神経系の一部を攻撃する稀な疾患で、脚や腕の筋力低下を引き起こす。細菌やデングウイルス、チクングンヤウイルスへの感染が原因でかかることもある。

 研究では、フランス領ポリネシアで約20万人がジカウイルスに感染後、42人がGBSに罹患していたことが、20人以上の研究者によって確認されている。

 ただ今回の研究結果については、決定的なものではなく、他のジカ熱発生地域にそのまま適用できるとは限らないという見方も出ている。(c)AFP