【2月25日 AFP】2014年のソチ冬季五輪に出場し、スキー選手としての夢をかなえた有名バイオリニストのヴァネッサ・メイ(Vanessa Mae、タイ)には、代表選手としての出場資格を得るため、予選の結果を操作した疑いがかかっていたが、国際スキー連盟(FIS)はこれが誤解だったと謝罪した。この結果、名誉毀損(きそん)が認められ、メイには賠償金が支払われた。

 FISは一昨年、ソチ五輪の出場権を獲得するため、メイが不正に絡んだとして、4年間の出場停止処分を科していたものの、昨年6月、スポーツ仲裁裁判所(CAS)によって処分が覆されていた。

 FISは声明の中で、「ワナコーン(Vanessa Vanakorn、競技でのメイの登録名)の行動に対する発言は不当だったため、無条件に撤回する」と述べた。

 また、メイには「適切な額の支払い」が行われたものの、本人はチャリティーに全額寄付することを望んでいるという。

 37歳の有名ミュージシャンは、タイで初めて、冬季五輪に出場する女子スキー選手になった。

 アルバムがミリオンセラーとなる音楽のキャリアとは対照的に、ソチ五輪アルペンスキー女子大回転でのメイの記録は、2回の滑走を終えて67位だった。

 夢の五輪出場を果たしたメイだが、スロベニアで行われた予選大会の結果に不自然な点が見つかり、FISは2014年11月、「参加選手の本当の結果が記録されていない上に、ヴァネッサ・ワナコーンに与えられたポイントが不自然」だと述べ、「操作された」のではないかと主張していた。

 問題の大会の関係者5人には処分が下されたものの、FISは、メイとチームスタッフが「大会の結果、進行、運営などに影響するようなずるや悪だくみ、不適切な行為は一切していなかった」ことが明らかになったと認めている。(c)AFP