【2月25日 AFP】自身のプロデューサーからレイプされたとして訴訟を起こしている米ポップ歌手ケシャ(Kesha、28)が24日、性的虐待被害に苦しむ他の女性たちが声を上げられるように支援していくと宣言した。

 裁判でケシャは、ケイティ・ペリー(Katy Perry)ら人気ミュージシャンを多く手掛ける音楽プロデューサー、ドクター・ルーク(Dr. Luke、42)から性的暴行や精神的な虐待を受けたと訴えている。しかしドクター・ルーク側はこれを否定。対抗措置として起こした訴訟の中で、ケシャが契約解除を強要しようとしていると主張している。

 ケシャは自身のフェイスブック(Facebook)ページへの投稿で、多く寄せられている支援の声に感謝したうえで、「もはや、私個人だけの問題ではなくなった」と表明。「私が望んだのは怖がったり、怯えたり、虐待されたりすることなく音楽活動をすることだった」と説明し、女性たちに対して「もし、あなたが虐待されているなら声を上げることを怖がらないで。必ず安全な場所がある。助けてくれる人たちも必ずいるから」「私はずっとあなたの味方です」と語りかけた。

 ケシャの元には、音楽界のビッグネームからも支援の声が寄せられている。英歌手アデル(Adele)は24日に行われた英音楽賞「ブリット・アワード(Brit Awards)」授賞式での受賞スピーチで、「この場を借りてケシャへの公式なサポートの意を示したい」と表明。米歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)は最近、ケシャの訴訟費用として25万ドル(約2800万円)を寄付すると発表している。(c)AFP