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太陽系「第9惑星」、観測範囲を絞り込み 仏研究

2016年2月24日 12:20 発信地:パリ/フランス

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太陽系「第9惑星」、観測範囲を絞り込み 仏研究
太陽を背にした「プラネット・ナイン」の想像図(2016年1月20日提供)。(c)AFP/CALTECH/ROBERT HURT

【2月24日 AFP】米国の研究チームが1月に発表した、海王星より遠い位置にあるとした「第9惑星」の位置について、フランスの研究者4人のチームが23日、その探査範囲を絞り込んだことを明らかにした。惑星発見の可能性について発表した米研究チームは、1周に1万~2万年かかると推定される公転軌道上のどこに惑星があるのかについては全く分からないことを認めていた。

 太陽系第6惑星の土星を周回している米航空宇宙局(NASA)の無人探査機カッシーニ(Cassini)で得られたデータを調べた結果、2つの領域を探査範囲から除外できることが分かったと、研究チームは研究論文に記している。論文は国際天文学誌アストロノミー&アストロフィジックス(Astronomy and Astrophysics)に発表された。

 論文の共同執筆者で、仏パリ天文台(Paris Observatory)のジャック・ラスカル(Jacques Laskar)氏はAFPの取材に、第9惑星が太陽系外縁部の「単に『どこか』ではなく、特定の範囲内に」存在する可能性があることが、今回の研究で裏付けられたと語った。

 研究チームはまず、米国のチームが仮定した公転軌道を進む第9惑星が、近くを通過する際に他の惑星の運動にどの程度の影響を及ぼしたと考えられるかを数理モデルに基づいて算出した。

 次に、太陽系内の既知の惑星が実際にどのような挙動をしているかを詳細に調べた。存在が仮定された第9惑星は、一方に片寄った細長い楕円(だえん)形の輪を描いて太陽の周りを公転していると考えられている。

 第9惑星が太陽から最も遠いところにあると、距離が離れすぎていることから他の惑星への影響は検出可能なレベルにはならないと考えられる。そのため、観測で探索可能な範囲は全軌道のほぼ半分に限定される。

 こうして、ラスカル氏と研究チームは、数理モデルが実態と合わないとする2つの範囲を除外することで、第9惑星の探索エリアを2分の1に縮小。ラスカル氏は、AFPに「これで作業が半減した」と述べた。研究チームは、2017年に終了予定のカッシーニのミッションを2020年まで延長すれば、探索範囲をさらに狭めることが可能としている。


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