【2月23日 AFP】インド北部ハリヤナ(Haryana)州で起きたカースト集団による暴動の余波で、隣接する首都ニューデリー(New Delhi%%)が、深刻な水不足に見舞われている。23日で4日目となる水不足は、今後2週間程度、復旧のめどが立たないという。

 公務員採用などでの優遇措置を求め、ハリヤナ州で抗議を行っていた「ジャート(Jat)」と呼ばれる農民らのカーストは22日、当局が要求を受け入れたとして抗議を中止した。しかし、数日間続いた暴動は、軍の兵士数千人が出動する事態にまで発展した。そうした中、20日にはデモ隊がニューデリーの水供給の命脈となっている運河を占拠し、一部をせき止めるなど打撃を与えた。

 この運河はハリヤナ州を通った後、人口1700万人のニューデリー市の東側以外を取り囲むように流れており、同市は水供給をこの運河に著しく依存している。

 現在、市内各地には給水車が出動しているが、多くの世帯が影響を受けているとみられる。市水道当局の幹部は、9か所ある水処理場のうち4か所しか稼働していないとし、完全復旧には15日ほどかかるだろうと述べた。(c)AFP/Jalees ANDRABI