【2月22日 AFP】英国で30年ぶりに新たな日刊紙が創刊されることが22日、明らかになった。

 左派寄りの論調で知られる大衆紙デーリー・ミラー(Daily Mirror)とサンデー・ミラー(Sunday Mirror)を発行する英国有数の新聞社「トリニティ・ミラー(Trinity Mirror)」は、今月29日から新日刊紙「ニュー・デー(New Day)」を発行すると発表した。「明るく楽観的で、政治的に中立的な」編集方針を掲げるという。

 英国では約30年続いてきた日刊紙インディペンデント(Independent)のロシア人オーナー、エフゲニー・レベジェフ(Evgeny Lebedev)氏が、3月で紙媒体を廃止し、電子版のみでの発行を続けていくと発表したばかりだった。

 一方、トリニティ・ミラーのサイモン・フォックス(Simon Fox)社長は新発行の「ニュー・デー」について、ソーシャルメディアは活用するがウェブサイトは作らない方針を示している。同社長は新聞の購読者数が減っていることを認めつつも、紙媒体は死に絶えてはいないと述べ、「過去2年間に新聞購読を打ち切った読者は100万人以上いるが、そのうちの多くが、適切な製品があればまた戻ってくるとわれわれは信じている」と語った。

「ニュー・デー」のページ数は40ページで、価格はデーリー・ミラーよりも10ペンス(約1.6円)安い1部50ペンス(約80円)。創刊号は無料配布し、発行から2週間は半額の25ペンス(約40円)で販売するという。(c)AFP