【2月22日 AFP】英国で6月23日に予定されている欧州連合(EU)残留の是非を問う国民投票について、ロンドン(London)のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)市長は21日、EU離脱を支持すると表明した。旧友でライバルでもある同市長に対しEU残留支持を呼び掛けていたデービッド・キャメロン(David Cameron)首相にとって痛手となった形だ。

 キャメロン首相率いる与党・保守党(Conservative Party)の人気政治家で同首相の後継とも目されているジョンソン市長は、ロンドン北部の自宅前に集まった多数の人々を前に、自身が望む欧州との関係は「政治プロジェクト」ではなく「貿易と協力」に基づくべきだと語った。

 またキャメロン首相が先週、EU首脳との会議で譲歩を引き出したことを「素晴らしい」と称賛する一方、「これがEU、もしくは英国とEUの関係の抜本的改革につながるなどと現実的に主張できる者はいないだろう」と疑問を呈した。(c)AFP/Katherine HADDON、Dario THUBURN