【2月22日 AFP】フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2016)は21日、台湾の台北(Taipei)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ソチ冬季五輪銀メダリストのパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)が、合計290.21点で優勝を飾った。

 ショートプログラム(SP)ではやや失速したチャンだが、FSでは、序盤に4回転トーループ、3回転トーループのコンビネーションジャンプを成功させると、2度のトリプルアクセルを確実に決め、1位の得点をたたき出した。

 世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)を3度制している25歳のチャンは、19日のSPで5位にとどまり「不安とストレスがあった」ことを認めながらも、それは「時差ぼけと氷のコンディション」のせいだったと話した。

 優勝を果たした後の記者会見で、チャンは「今日はようやく、僕の体と氷の状態が完璧にマッチして、リラックスした中でプログラムを楽しむことができた」と振り返っている。

 また、1年間の休養を経てから、初めての四大陸選手権について「何もかも忘れて、自分の演技に集中し、他の選手のことは気にしないようにした。今日はそれが報われたと思う」とコメントした。

 SPで首位発進した中国の金博洋(Boyang Jin、ジン・ボーヤン)は、合計289.83点を記録し、初出場で2位に入賞する快挙を成し遂げた。

 18歳の金は、国際大会で初めて3種類(ルッツ、サルコー、トーループ)の4回転ジャンプを計4度成功させた選手になった。

 金は、「国内大会のFSでも、4回転を4度決めたことがありました。それが、今大会での自信につながりました」と話している。

 中国の閻涵(Yan Han、ハン・ヤン)が合計271.55点で3位に入り、日本勢では、宇野昌磨(Shoma Uno)が4位、無良崇人(Takahito Mura)が5位だった。(c)AFP