【2月21日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の地元であるグジャラート(Gujarat)州の村が、独身女性に携帯電話の使用を禁止した。この村では長老らが携帯電話を「社会の害」とみなしているという。

 同州メーサナ(Mehsana)県にある人口2000人のスーラジ(Suraj)村は今月初め、10代の少女と独身女性の携帯電話の使用を禁止することを決議した。村長のデビシ・バンカール(Devshi Vankar)氏はAFPの取材に対し「結婚していない女性が携帯電話を使用することは、酒と同様、社会にとって害だと村の指導者たちは考えている」と述べ、携帯電話のせいで少女や女性たちが勉強や家事に集中できなくなっていると語った。また、まもなく学齢期の少年たちにも同じように禁止する方針だと語った。

 村議会によると、罰則として携帯電話を所有したり、通話したりした場合には、2100ルピー(約3500円)の罰金が科せられる。また、通報者には200ルピー(約330円)の報奨金が支払われる。ただし、親や親戚の携帯電話で通話することは禁じないという。

 この村があるメーサナは、モディ首相の故郷だが、同首相は地方部へのテクノロジーの普及に努めている。(c)AFP