【2月20日 AFP】トルコの首都アンカラ(Ankara)で28人が死亡した爆弾攻撃で、クルド人武装組織「クルド解放のタカ(TAK)」が19日、自動車を使った自爆攻撃を行ったとする犯行声明を出し、観光地を標的とした新たな攻撃を予告した。

 TAKは非合法化されたトルコのクルド人政党「クルド労働者党(PKK)」と関連のある武装組織。犯行は「ファシストのトルコ共和国の軍」が同国南東部で行った軍事作戦の報復だと主張し、外国人観光客にトルコを訪問しないようウェブサイトで警告した。

 トルコ軍の車両を狙った17日の爆弾攻撃は、軍司令部や国会議事堂などの重要施設が集中するアンカラ中心部で起き、トルコ軍を標的にした攻撃としては近年最悪の死者を出した。

 トルコ政府はこの攻撃について、シリアの主要なクルド人組織「民主統一党(PYD)」とその軍事部門「クルド人民防衛部隊(YPG)」の犯行だと主張していたが、トルコの同盟国である米国は懐疑的な姿勢を示している。PYDとYPGもトルコ政府の主張を否定し、攻撃には一切関与していないと反論していた。

 トルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は、自爆犯がシリア人でYPG戦闘員だったと主張していたが、TAKの声明によれば自爆攻撃を実行したのはクルド人が人口の大多数を占めるトルコ東部バン(Van)出身の1989年生まれのジナール・ラペリン(Zinar Raperin)という人物で、2011年にTAKに参加して以来クルド人の「解放闘争」に関与してきたという。

 TAKは英語の声明も追加で発表し、トルコ経済を支える観光産業を「破壊する」と警告した。(c)AFP/Stuart WILLIAMS