【2月19日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は18日、3月21~22日にミシェル(Michelle Obama)夫人と共にキューバを訪問すると発表した。現職米大統領によるキューバ訪問はほぼ1世紀ぶりで、冷戦(Cold War)の最後の遺物の一つを払拭(ふっしょく)する意義を持つ象徴的な訪問となる。

 オバマ大統領はツイッター(Twitter)で、「来月キューバを訪問する。キューバ国民の生活向上を目指す努力をさらに推し進めるためだ」と発表。ホワイトハウスは今回の訪問が、オバマ外交の最大実績の一つに数えるべき、「ベルリンの壁(Berlin Wall)」崩壊に匹敵するような瞬間になるとしている。

 最後に現職米大統領としてキューバを訪問したのは1928年、カルビン・クーリッジ(Calvin Coolidge)氏だった。

 一方ベン・ローズ(Ben Rhodes)大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)は、オバマ大統領が「フィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長に会うことはないだろう。キューバの現国家評議会議長はラウル・カストロ(Raul Castro)氏だ」と語り、米国の長きにわたり対立してきたフィデル氏との会談が実現する可能性は低いことを示唆した。(c)AFP