【2月18日 AFP】トルコの首都アンカラ(Ankara)で17日に発生し28人が死亡した爆弾攻撃で、同国のアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は18日、実行犯はシリア人で、攻撃はトルコとシリアのクルド人武装組織の犯行だと述べた。また、トルコ軍は同日、クルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」のイラク北部の拠点を標的にした新たな空爆を17日夜に開始したことを発表した。

 ダウトオール首相は記者団に「攻撃は、シリアから潜入したクルド人民防衛部隊(YPG)の構成員と協力して、テロ組織の構成員らが実行したことが明らかになった」と述べた。YPGはシリア国内の主要クルド人組織、民主統一党(PYD)の軍事部門で、テロ組織はPKKを指している。

 一方、PYDのサレハ・ムスリム(Saleh Muslim)代表はAFPの取材に対し、爆弾攻撃への関与を否定した。

 またトルコの治安当局筋によると18日、トルコ南東部のディヤルバクル(Diyarbakir)で軍の車列がPKKとみられる武装集団に襲撃され、トルコ軍兵士少なくとも6人が死亡した。(c)AFP