■6回目の「大量絶滅事象」

 アベルソン教授は、研究論文で「これは『絶滅危機のふるい分け』の一例を示している可能性が高い」と説明する。そして「北米の動物種は、体の大きな種が大規模な個体数減少に見舞われた期間を通過してきた」と付け加えた。

 これらの動物は今日、すでに絶滅したか、保護されて個体数が回復している。そのため、どちらの場合も絶滅の危機に直面しているとはみなされないと同教授は指摘する。

 地球は現在、過去5億年間で6回目の「大量絶滅事象」に突入していると考えられている。今回の成果は、そうした説が科学者らに支持されている中で発表された。前回の大量絶滅は、6500万年前に発生し、非鳥類型の恐竜を死滅させた。

 脳と体の大きさとの間の相関関係に関する研究を重ねることで、科学者らは絶滅率を予測するための新たなツールが得られる可能性があると、アベルソン教授は話している。(c)AFP