【2月18日 AFP】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)による排ガス規制逃れを明らかにした非政府組織(NGO)「国際清浄交通委員会(ICCT)」は17日、欧州の自動車メーカーは依然として排ガス削減の取り組みが依然として「不十分」だと不満を示した。

 ICCTはさらに、欧州は排ガス削減に向けた規制の面でも消極的過ぎると批判した。

 ICCTは昨年9月、VWが自社製ディーゼルエンジンに排ガス規制をかいくぐる不正ソフトウエアを搭載していたことを明らかにし、同社を創業以来最悪の危機に追い込んだ。該当するディーゼル車は世界全体で1100万台に上る。

 ICCTの独ベルリン(Berlin)事務所のビンセンテ・フランコ(Vicente Franco)氏は、VWの不祥事は「極端なケース」だったとしつつも、自動車産業では「高めの排ガス基準が標準になっている」と指摘。この一件で排ガス問題への認識が高まったものの、自動車メーカーはその解決策を技術的な措置ではなく規制の抜け穴に見出そうとしていると批判した。(c)AFP