【2月18日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の試合中に倒れ、病院に救急搬送されたアンディ・マレー(Andy Murray、英国)の義父ナイジェル・シアーズ(Nigel Sears)さんが、体調不良の原因は、大会期間中に食べ続けていた「すし」かもしれないと語った。

 58歳のシアーズさんは先月、全豪オープンが開催されていたメルボルン(Melbourne)の会場で、自身が指導するアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)の試合を観戦中、突如として倒れ、心臓発作も疑われながら、近くのエプワース病院(Epworth HealthCare)に担ぎ込まれた。

 当時、シアーズさんの娘である妻のキム(Kim)さんが妊娠中だったマレーは、何も知らず隣のアリーナでプレーしていたが、義父が救急搬送されたことを試合後に知るや否や、病院に駆け付けた。

 シアーズさんは、17日付の英紙タイムズ(The Times)で、倒れてからは初めての取材に応じ、「心配をかけた皆さんにお伝えしますが、医師から、心臓には問題がないと言われています」と述べた。

「キムが数日後に出産を控えていたことを考えれば、正直に言って、あれほど最悪のタイミングはありませんでした」

「一つ安心したのは、私が倒れたことで、隣のマーガレット・コート・アリーナ(Margaret Court Arena)でプレーしていたアンディに影響がなかったこと。彼が事態を知ったのは、ジョアン・ソウザ(Joao Sousa、ポルトガル)を下し、コートを去った後でしたから」

 シアーズさんによれば、昼食で食べていたすしが、体に異変をもたらしたのかもしれないという。

「メルボルンでは10日連続で昼食にすしを取っていましたが、何も問題はなかった。それでも大数の法則から、生魚のどれかがまずかったのかもしれないですね」

 コーチのシアーズさんが倒れた後、2008年の全仏オープン(French Open 2008)覇者イワノビッチは、それまでのリードを失い、対戦相手のマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)に逆転勝ちを許している。

 これについてシアーズさんは、「アリーナから担架で運び出される私の姿を見て、不安に思ったことでしょう。大会側からは、試合を翌日に順延するかとも聞かれていました。彼女は、試合の流れが自分に来ていると思ったのでしょう。でも、そこから集中を取り戻すのは難しかったでしょうね」と話した。(c)AFP