【2月15日 AFP】陸上、ボストン室内グランプリ(New Balance Indoor Grand Prix 2016)は14日、米マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)で行われ、五輪で2度金メダルを獲得したエチオピアのメセレット・デファー(Meseret Defar)が約2年半ぶりに競技復帰し、女子3000メートルで優勝を飾った。

 2014年に娘を出産し、昨年は足のけがに苦しんでいたデファーは、2013年9月以来となる大会出場を果たした。それでも、世界室内で4度3000メートルを制覇している32歳のデファーは8分30秒83を記録して、2位のアビー・ダゴスティーノ(Abbey D'Agostino)に5秒94差を付け、見事に復帰戦を飾った。

 地元米国勢の五輪金メダリストでは、女子棒高跳びのジェニファー・サー(Jennifer Suhr)と十種競技のアシュトン・イートン(Ashton Eaton)が対照的な結果に終わった。

 2週間前に5メートル03を記録して世界室内記録を更新したサーは、4メートル88を記録して優勝。5メートル07に3度挑戦したものの、クリアはならなかった。

 一方のイートンは棒高跳びでは5メートル40を跳んだものの試技数で最下位に終わり、60メートルでも6秒74で最下位の8着に終わった。

 そのイートンの妻で、七種競技で世界陸上2度の銀メダルを誇るブリアンヌ・タイゼン・イートン(Brianne Theisen Eaton、カナダ)は、300メートルと幅跳びでそれぞれ3位に入った。イートン夫妻は、それぞれ違う国籍を持つカップルとしては史上初となる同一五輪での金メダル獲得を目指している。

 室内グランプリは、来月の世界室内陸上選手権ポートランド大会(IAAF World Indoor Championships Portland 2016)を控えて世界各地で4大会が行われるもので、6か月後のリオデジャネイロ五輪に向けて、選手たちの置かれた状況を確認する場となっている。(c)AFP