【2月15日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するコートジボワール代表DFセルジュ・オリエ(Serge Aurier)が、動画共有アプリでローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督やチームメートを侮辱する動画を投稿していたことが明らかになり、クラブは14日、同選手をチーム練習から除外し、出場停止処分を科した。

 オリエは13日の夜、スマートフォン経由でライブ映像を投稿できる「ペリスコープ(Periscope)」で、水パイプを吸引する友人が読み上げたファンからの質問に答えていた。

 動画にはオリエの姿は映っていなかったものの、ブラン監督とズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の関係について問われ、ブラン監督は「同性愛者」として不適切な関係を認めるような発言をしていた。

 オリエはまた、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)を「ピエロ」と呼ぶなど、悪意に満ちた言葉でチームメートをののしり続けた。また、正GKはサルバトーレ・シリグ(Salvatore Sirigu)とケヴィン・トラップ(Kevin Trapp)のどちらがふさわしいかという質問に、シリグは「終わっている」と答えていた。

 オリエは映像が過去の古いものだと主張しているが、バレンタインデーに言及したコメントもあることから、13日の夜に撮影されたものだとみられている。

 PSGのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は声明を発表し、「オリエを出場停止にした。PSGは非常に厳格な組織であり、いかなるものからも危害を加えられるようなことがあってはならない」と語っている。

 23歳のオリエは今回の処分により、16日に本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)でチェルシー(Chelsea)と対戦する欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)決勝トーナメント1回戦第1戦を欠場することが決まった。

 処分を受けたオリエは、仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)とbeINスポーツ(beIN Sports)に対し、「本当にばかげた行為で、言い逃れはできない。監督とサポーターに謝罪したい」と語った。「起きてしまったことを本当に後悔しているし、すべての処分を受け入れる。PSGでローラン・ブラン監督が私にしてくれたことを思うと、彼には感謝しかない」

 オリエは13日のリーグ戦で休養を与えられていたため、チェルシー戦での先発起用が予想されていたが、その代役はグレゴリー・ファン・デル・ヴィール(Gregory Van Der Wiel)かマルキーニョス(Marcos Aoas Correa "Marquinhos")が務めるものとみられている。

 オリエは、約1年前にもソーシャルメディアに関連したトラブルを起こしている。

 PSGは昨季、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でチェルシーをアウェーゴールで退けているが、イブラヒモビッチに対するレッドカードが大きな議論を呼んだ。

 この件について自身のソーシャルメディアに動画を投稿したオリエは、試合を裁いたビョルン・カイペルス(Bjorn Kuipers)主審に繰り返し暴言を吐き、後に出場停止処分を受けている。(c)AFP