【2月14日 AFP】ナイジェリア北東部の2つの村がイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の襲撃を受け、少なくとも30人が死亡した。自警団関係者が13日、AFPに語った。ムハンマド・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領はボコ・ハラムをほぼ制圧したとの認識を示したが、今回の事態で再び疑問が投げかけられている。

 政府軍のボコ・ハラム掃討を支援している自警団関係者は、銃や刃物で武装したボコ・ハラムの戦闘員らが12日夜と13日午前、バイクやワゴン車に乗ってヤクシャリ(Yakshari)村とカチファ(Kachifa)村を襲ったと述べた。自警団関係者は「2つの村で起きた個別の攻撃で計30人が死亡した」と語り、略奪や牛の盗難も発生したと付け加えた。

 ヤクシャリ村が襲撃されたのは13日午前9時半(日本時間同日午後5時30分)ごろで、住民22人が「のどを切られて」殺害された上、食料品店が略奪され、村の牛が全て強奪された。また、カチファ村はその前日の12日夜に襲撃され、8人が殺害された。自警団関係者は、同一グループによる犯行だとの認識を示した。(c)AFP