【2月14日 AFP】(更新)リオデジャネイロ五輪のマラソン米国代表選考レースが13日、米ロサンゼルス(Los Angeles)で行われ、ロンドン五輪男子1万メートルの銀メダリストで、今回が初マラソンとなったゲーレン・ラップ(Galen Rupp)が優勝を飾り、五輪出場権を手にした。

 ラップは2時間11分12秒を記録し、1968年以降では初めてマラソンデビュー戦で五輪出場を決めた選手となった。

 ラップは「レース運びに満足している。マラソンを走ることは大きな変化ではあるが、五輪で国を代表すること以上に名誉なことはない」とコメントしている。

 5月に30歳となるラップは、2012年のロンドン五輪1万メートルでは英国のモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)に続いて2位に入り、米国勢としては1964年の東京五輪で金メダルを獲得したビリー・ミルズ(Billy Mills)氏以来となる、同種目でのメダルを手にした。

 ロンドン五輪では5000メートルにも出場し7位に入ったラップだが、今年8月のリオ五輪では1万メートルとマラソンの掛け持ちについて自信たっぷりに語った。

「掛け持ちは間違いなく可能だと思う。回復する時間はたっぷりある。できると思う」

 1万メートルは8月13日、マラソンは大会最終日の同21日に行われる。ラップは7月1日に行われる五輪国内選考会で出場枠を獲得しなければ、1万メートルには出場できない。

 一方、40歳のメブ・ケフレジギ(Meb Keflezighi)が2時間12分20秒で2位に入り、自身4度目の五輪の切符を手にしている。5月に41歳の誕生日を迎えるエリトリア生まれのケフレジギは、2004年アテネ五輪のマラソンで銀メダルを獲得している。

 1998年に市民権を獲得したケフレジギは、史上最年長の米国五輪マラソン代表となり、同国史上初となる五輪マラソン3度目の挑戦に臨む。

 3位には2時間13分0秒でフィニッシュしたジャレッド・ワード(Jared Ward)が続き、こちらも五輪行きを決めた。

 一方女子では、ロンドン五輪のマラソン出場を逃したエイミー・クラッグ(Amy Cragg)が2時間28分20秒で優勝を飾った。2位にはデシリー・リンデン(Desiree Linden)、3位にはシャレーン・フラナガン(Shalane Flanagan)が続き、この3選手がリオ五輪行きを決めている。(c)AFP