【2月14日 AFP】イラク中部バビル(Babil)州で、テレビで州知事を批判した13歳の少女の自宅で火災が発生した。父親と警察が13日、明らかにした。

 ラワン・サラーム・フセイン(Rawan Salem Hussein)さんは、テレビ討論で「バビル州の文化状況」に対する知事の寄与に異議があると述べ、知事が同州を「50年前に逆戻りさせた」ことを証明すると語った。

 ラワンさんの父親によると、この発言がアルバグダディヤ・テレビ(Al-Baghdadiya TV)で放送されてから約6時間後、首都バグダッド(Baghdad)南方のヒッラ(Hilla)にある一家の自宅で火災が発生した。警察幹部はヒーターの故障が出火原因だと説明したものの、父親はヒーターの電源は切ってあったと述べ、放火が原因である可能性を指摘した。

 出火当時、父親とラワンさんはバグダッド市内で行われた抗議活動に親子で参加していた。ラワンさんはフランスで行われた国際文化フェスティバルのイラク代表団の1人で、孤児を含めた子どもの人権保護活動に携わっている。(c)AFP