【2月13日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の田中将大(Masahiro Tanaka)投手は、開幕までに準備が整うか不確かな状況の中、プレシーズン中は健康状態を慎重に見極める計画を立てている。

 27歳の田中は、シーズンオフに右肘の骨棘(こっきょく)を取り除く手術を受けた。来週には、ヤンキースは他球団と同様にキャンプ入りする。

 ヤンキースが開幕を迎える4月4日に間に合うか問われると、田中は通訳を介して「はっきりとは言えない」とコメントした。

「1日ずつ様子を見ることになっていて、現時点でははっきりしたことは話せない。とにかくブルペンで投げて、イニング数をこなして、どんな感触か自分で確かめたい」

 12日に米フロリダ(Florida)州タンパ(Tampa)にあるヤンキースの練習施設で約15分間のキャッチボールを行った田中は、今週末にもマウンドに立って投げる予定であるものの、ゼネラルマネジャー(GM)によれば、手術後で今後数週間はほかの先発投手陣とは別メニューとなり、投球練習に入るのは遅れる見込みであるという。

「実際に投げてみて、あまり違和感はなかった。前は投球後にもっと感触が違った」と明かした田中は、「以前は患部にもう少し炎症があった。問題の骨棘を除去できれば、炎症はなくなっていくと考えていた」と話した。

 ラリー・ロスチャイルド(Larry Rothschild)投手コーチは同日、チームが田中について注意深く見守っていく一方で、4月のローテーション入りには間に合うと考えていると話した。

「何か障害があっても時間はたっぷりある、それは問題にはならない」と強調したロスチャイルドコーチは、「それに、たいしたことはなくても彼を急がせるつもりはないし、無理強いすることはない」とコメントしている。

 一方、「体調は万全」と話す田中は、右腕前腕部の張りで故障者リスト入りするなど「不本意な」2015年シーズンから立ち直ることを望んでいる。

「まだシーズンに向けて調整している段階ではありますけど、より良いシーズンになると感じている」

(c)AFP