【2月10日 AFP】オーストラリアの保健当局は10日、同国の妊娠中の女性がジカ熱を引き起こすジカウイルスに感染していると診断されたと発表した。国外で感染したという。

 蚊が媒介するジカウイルスは、頭部と脳が異常に小さい状態で生まれる小頭症の新生児が中南米で急増していることとの関連性が指摘されている。オーストラリア政府は、妊娠中の女性に対し、ジカ熱が流行している地域への渡航を控えるよう呼びかけていた。

 クイーンズランド州保健省(Queensland Health)は声明で「女性は昨日、サウス・イースト・クイーンズランド(South East Queensland)でジカ熱に感染していると診断された。女性は最近、国外から帰国したばかりだった」と述べ、「女性は妊娠している。地元で感染した事例ではない」と付け加えた。

 クイーンズランド州で確認されたジカ熱感染者は今年に入って3人目。オーストラリアでのジカ熱感染者は全員、国外で感染している。(c)AFP