【2月10日 AFP】世界一有名な歌としてよく挙げられる「ハッピーバースデー・トゥー・ユー(Happy Birthday to You)」の著作権をめぐる法廷闘争がついに決着する見込みとなった。今後は使用料を心配せずに歌えることになりそうだ。

 訴訟のきっかけは、2013年にこの歌の歴史を扱った低予算映画を制作した会社に対して、著作権保持を主張する米音楽出版社ワーナー・チャペル・ミュージック(Warner Chappell Music)が1500ドル(約17万円)の使用料を要求したことだった。制作会社側はこれを不服とし、これまでに著作権料を支払った人を代表して同社を相手取った集団訴訟を起こした。

 8日にロサンゼルス(Los Angeles)の連邦裁判所に提出された和解案によると、ワーナー・チャペル・ミュージックは著作権の無効を認めた上で、原告側に1400万ドル(約16億円)を支払うことで合意した。同案は双方が条件に合意しているため、判事の承認を得て近く成立する見通しだ。

 支払い金額の3分の1に当たる462万ドル(約5億3000万円)は制作会社の弁護団が受け取り、残りは著作権使用料を払った原告の間で分割される。(c)AFP/Shaun TANDON