【2月10日 AFP】仏上院は9日、イスラム過激派による昨年11月のパリ(Paris)同時テロを受けて発令された非常事態宣言について、期限を今年5月下旬まで3か月延長する法案を賛成316、反対28の圧倒的多数で可決した。国民議会(下院)でも16日に可決される見通しだ。

 非常事態宣言は130人が犠牲になった昨年11月13日の同時テロ後に大統領令で発令され、議会の承認を受けた。現行では今月26日が期限となっている。

 1955年に制定された非常事態法は昨年11月に改正され、警察の権限が強化されたほか、令状なしの家宅捜索、集会禁止、容疑者の自宅軟禁などが可能になった。(c)AFP