【2月9日 AFP】アイルランドの警察当局によると、首都ダブリン(Dublin)で8日、ギャング団同士の抗争に関連するとみられる発砲事件があり、男性1人が死亡した。市内では先週、ボクシングのイベント会場で3人が死傷する発砲事件が起きており、それに対する報復とみられている。

 警察発表によると、現場はダブリン中北部にある住宅街で、男性は覆面の男らに銃撃された。アイルランドの公営テレビRTEによると、射殺されたのはエディ・ハッチ(Eddie Hutch)さんで、「モンク(修道僧)」のあだ名で知られる地元ギャング団メンバーの兄弟だった。

 事件は、国内とスペインを拠点とするアイルランドのギャング団同士の抗争に関連するものとみられている。この抗争は、射殺された男性のおじで犯罪容疑がかけられていたギャリー・ハッチ(Gary Hutch)容疑者が昨年、スペインで殺害された事件をきっかけに起きたとされる。

 今月5日の発砲事件では、ボクシングの試合前の計量が行われていたホテルに警官のような服装をした男らが侵入し、自動小銃で男性1人を射殺、2人を負傷させた。(c)AFP