【2月9日 AFP】トルコのヌーマン・クルトゥルムシュ(Numan Kurtulmus)副首相は8日、閣議後の記者会見で、シリア北部アレッポ(Aleppo)県で激化している戦闘によって、近いうちに最大60万人の難民がトルコとの国境に押し寄せる恐れがあるとの見解を明らかにした。

 アレッポ県北部では、シリア政府軍がロシアによる空爆支援を受けて1週間にわたって猛攻をかけ、各地で戦闘が発生。大量の住民が家を追われる事態となっている。

 クルトゥルムシュ副首相はまた、「20万人が避難を強いられており、うち6万5000人がトルコを目指し、13万5000人がシリアにとどまっている」との認識を示した。

 トルコのアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相も同日これに先立ち、すでに約3万人がトルコとの国境に集まっていると説明している。

 トルコ側のオンクピナル(Oncupinar)国境検問所では膨大な数の難民が待機を余儀なくされており、その大半は女性と子どもだ。検問所は閉鎖されたままで、通過できるのは救急医療が必要な場合に限られている。(c)AFP