【2月26日 AFP】100万世帯以上に電力を供給できる世界最大となる風力発電所の建設が、英国で決まった。

 洋上風力発電事業に取り組むデンマークの総合エネルギー大手、ドン・エナジー(Dong Energy)は今月初め、イングランド(England)北部ヨークシャー(Yorkshire)地域の沖合に計画されている発電容量1.2ギガワットの「ホーンシー・プロジェクト・ワン(Hornsea Project One)」の建設を最終決定したと発表した。

 この風力発電所の開発面積は407平方キロで、ロンドン(London)の高層ビル「ガーキン(Gherkin)」を超える高さ190メートルの風力タービン174基が稼働する壮大なプロジェクト。完成予定は2020年。

 英国の再生可能エネルギー事業者団体「リニューアブルUK(RenewableUK)」によると、風力発電は風が強く地理的に適している同国で、過去10年の間に急速に成長してきた。現在、英国のエネルギー需要の10%は風力発電でまかなわれている。

 ホーンシー・プロジェクト・ワンは、昨年の国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第21回締約国会議(COP21)で誓約された英国の温暖化ガス排出削減目標を、同国が達成する一助になるとみられている。(c)AFP