【2月8日 AFP】(更新、写真追加)台湾南部で起きたマグニチュード(M)6.4の地震で倒壊した台南(Tainan)市の集合住宅のがれきから、8日に救出された生存者は計4人となった。

 同日に入って救出された男女各1人の他、8歳の少女、28歳のベトナム人女性が続けて救出された。しかし、地震発生から60時間以上が経過した今も、がれきの中には100人を超える人が閉じ込められている。

 検察当局はこの集合住宅が倒壊した原因を究明するために捜査を開始した。現場の写真には、コンクリートの柱の中から露出した一斗缶などが写っており、建築物の安全性に疑問が投げかけられている。台南市の頼清徳(William Lai)市長は、生存者らから建築法違反が報告されていると語った。

 同地震で確認されている死者はこれまでに計37人で、大半は市内で唯一全壊した高層建築物であるこの集合住宅で犠牲となっている。(c)AFP