【2月8日 AFP】西アフリカのブルキナファソで先月オーストラリア人カップルが国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織に誘拐された事件で、現地の当局は7日、隣国ニジェールの仲介で妻が解放されたことを明らかにした。ニジェール政府は現在、夫の解放に向けて尽力しているという。

 解放されたのは、豪ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州パース(Perth)出身のジョスリン・エリオット(Jocelyn Elliott)さん(84)。1月15日夜~16日朝にニジェール国境に近いブルキナファソ国内で、夫で医師のケン・エリオット(Ken Elliott)さん(82)と共に誘拐されていた。

 ニジェールのテレビ局は、やつれて青ざめた表情のジョスリンさんが、同国南部ドッソ(Dosso)でマハマドゥ・イスフ(Mahamadou Issoufou)同国大統領と並んで座り、ブルキナファソ、ニジェール両国当局に謝意を表明する様子を放映した。イスフ大統領は2月21日の大統領選を控え、ドッソで選挙活動を行っていた。

 ブルキナファソのアルファ・バリー(Alpha Barry)外相によると、ジョスリンさんは6日にニジェール国内で解放されたという。(c)AFP/Romaric Ollo HIEN with Boureima HAMA in Niamey