【2月8日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogandishu)の空港から離陸した旅客機で爆弾が爆発した事件を捜査している同国の情報当局は7日、爆弾が隠されたノートパソコンを受け取る乗客を写したとみられる防犯カメラ映像を公表した。

 2日に発生した事件では、離陸直後だったダーロ航空(Daallo Airlines)機の機体に穴が開き、1人が死亡。同機は緊急着陸を余儀なくされた。

 国家情報治安庁(NISA)によると、新たに公表された防犯カメラの映像には、実行犯とみられる男が別の2人の男からノートパソコンを渡される様子が写っている。2人のうち1人は、警備員のジャケットを着ている。

 匿名を条件にAFPの取材に応じたソマリアの治安当局者は「捜査は継続中で、事件に関連しこれまでに15人前後が身柄を拘束された」「これまでの調べから、爆弾はノートパソコンに仕掛けられ、乗客の一人によって持ち込まれたことが示唆されている」と語った。

 死亡した乗客の氏名は「アブドラヒ・アブディサラム(Abdulahi Abdisalam)」と特定された。捜査当局によると、爆弾が爆発した際に機外へ投げ出されたとみられている。事件ではこのほかに乗客2人が軽傷を負った。(c)AFP