【2月8日 AFP】(写真追加)男子ゴルフ米国ツアー、ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2016)は7日、米アリゾナ(Arizona)州スコッツデール(Scottsdale)のTPCスコッツデールGC(TPC Scottsdale)で最終日が行われ、松山英樹(Hideki Matsuyama)が、通算14アンダーで並んだリッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)とのプレーオフを制し、一昨年のザ・メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament 2014)以来となる、ツアー通算2勝目を飾った。

 プレーオフ4ホール目で、ファウラーがティーショットを池に入れ、ボギーとした一方で、松山は確実にパーオン。バーディーパットこそ外したものの、次のパットをしっかりと沈めて、勝利を決定づけた。

 優勝を飾り「最高の経験です」とした23歳の松山は、「リッキーがチャンスをくれたから、それをつかむことができた」とコメントした。

 また、プレーオフでは地元のファウラーに対する歓声が大きかったものの、松山はそれをまったく意に介さず、強い気持ちでプレーに臨んだ。

 松山はプレーオフでの心境について、通訳を介し「あれはリッキーへの歓声でしたよね?でも、そのおかげで勝ちたいという自分のモチベーションが上がりました」と話している。

 対するファウラーは、PGAツアー4勝目を逃したことについて、「この負けはショックが大きい。勝ったと思ったのに」と悔しさをにじませた。

 世界ランク19位の松山は、昨年大会(Waste Management Phoenix Open 2015)で、ブルックス・コエプカ(Brooks Koepka、米国)と1打差の2位に終わった雪辱を果たした。

 この日、2打差の単独首位で17番を迎えたファウラーだが、後のプレーオフと同様、ティーショットを池に打ち込んだ。

 同ホールでファウラーがボギーをたたき、チャンスを前にした松山は、ここで値千金のバーディーを奪取し、スコアを通算13アンダーに伸ばす。

 ファウラーと共に首位タイで迎えた最終18番、松山が2打目をカップまで5メートルあまりの位置に寄せると、ファウラーは、アプローチショットをさらに内側に乗せた。

 松山が長いバーディーパットを沈めると、ファウラーも、それに応えるようにプレッシャーのかかるバーディーを成功させ、両選手は1時間に及ぶ接戦のプレーオフに突入した。

 通算12アンダーの単独3位には、ハリス・イングリッシュ(Harris English、米国)が入り、3日目に首位だったニュージーランドのダニー・リー(Danny Lee)は、さらに1打差の単独4位に終わった。(c)AFP