【2月8日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2016)は7日、第1節の試合が行われ、アイルランドとウェールズは16-16で引き分けた。

 ジョー・シュミット(Joe Schmidt)ヘッドコーチ(HC)率いるアイルランドは、序盤にジョナサン・セクストン(Jonathan Sexton)が2本のペナルティーキックを成功させ、前半27分にコナー・マレー(Conor Murray)がトライを挙げるなど、一時は13-0の大量リードを奪った。

 しかしアイルランドはここから、ウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)HC率いる経験豊富なウェールズに苦しめられ、後半32分、リース・プリーストランド(Rhys Priestland)が決めたペナルティーキックで、ついに逆転された。

 それでもアイルランドは、同34分にセクストンが40メートルのペナルティーキックを成功させ、かろうじて試合を引き分けに持ち込んだ。

 アイルランド代表の主将ロリー・ベスト(Rory Best)は、試合後に「おかしな結果だ」と述べ、「引き分けという結果はそこまで喜べないものだけど、13-16になったときのウェールズのディフェンスを考えたら、おそらく僕らの方が引き分けに満足している」と、ひとまず安堵(あんど)したことを明かしている。

「負けるよりよっぽど良い。それなりに満足できた点はあるけど、改善すべき点もあった」

「立ち上がりは非常に好調だったけど、前半のラスト10分で試合の流れが変わった。僕らが試合の主導権を渡してしまったんだ」

 ウェールズは前半終了間際、タウルペ・ファレタウ(Taulupe Faletau)が重要なトライを決めると、そこから前回覇者のアイルランドを圧倒した。

 しかしアイルランドと同様、ウェールズも後半は相手インゴールを脅かすことができず、ガトランドHCも試合後には落胆した。(c)AFP