【2月7日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2016)は6日、第1節の試合が行われ、イングランドは15-9でスコットランドに勝利し、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)新ヘッドコーチ(HC)の初戦を白星で飾った。

 イングランドはロックのジョージ・クルーズ(George Kruis)とウイングのジャック・ノウェル(Jack Nowell)がトライを決め、スコットランドとの厳しい試合に競り勝った。

 ジョーンズ新政権の船出は順風満帆とはいかなかったが、W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で初めて開催国として決勝トーナメント進出を逃す屈辱を経て、チームはカルカッタ・カップ(Calcutta Cup、イングランドとスコットランドの定期戦)6連勝を飾り、たしかな第一歩を踏み出した。

 ジョーンズHCは、英国放送協会(BBC)に対し、「本当によくやった。われわれはカルカッタ・カップに勝ったんだ」とコメント。「攻撃は少しお粗末だったが、そういうこともあり得ると想定していた。一緒に過ごす時間が増えていけば、タックルも成熟していくだろう」

 新チームの主将に指名されたディラン・ハートリー(Dylan Hartley)は、「いいスタートだが、最高の出来ではなかった」と認めつつも、「肉弾戦だったし、なんとか勝利をもぎ取れたことをうれしく思う」と語った。

 対するスコットランドは、W杯ではベスト4寸前まで迫っただけに、この日の内容と結果は残念だった。ニュージーランド出身のバーン・コッター(Vern Cotter)HCは、就任後初めて臨んだ2015年のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2015)で5戦全敗に終わっており、大会初勝利が遠い状況が続いている。

 同じく残念なことに、スコットランドはホームのマレーフィールド(Murrayfield)で行われたイングランド戦で、6試合連続でトライを挙げられずにいる。ゴールラインを越えたのは2004年にサイモン・ダニエリ(Simon Danielli)が記録したトライまでさかのぼらねばならず、この日も得点は主将のグレイグ・レイドロー(Greig Laidlaw)が挙げたペナルティーゴール3本だけだった。

 コッターHCは、この日のチームは本来の姿ではなかったと話し、「選手はとても落ち込んでいる。チャンスは作れていたと思うが、それを決めきれなかった」と嘆いた。

「このチームはもっとやれるはずだ。今日の試合についてはもうどうしようもないが、もちろん、次の試合には期待している。もっといいプレーができることは、自分たちでわかっている」

(c)AFP/Simon TURNBULL