【2月8日 AFP】女子テニス、国別対抗戦フェドカップ(2016 Fed Cup)は7日、ワールドグループ1部の1回戦が各地で行われ、過去12大会で4回ずつ優勝している強豪のロシアとイタリアが、まさかの敗退を喫した。

 一方で、前回覇者のチェコは1回戦を突破し、スイスとの準決勝に駒を進めている。

 2004、2005、2007、2008年にフェド杯を制しているロシアは、モスクワ(Moscow)で伏兵オランダを迎え撃ったものの、1勝3敗で敗退した。

 2006、2009、2010、2013年に優勝しているイタリアも、敵地マルセイユ(Marseilles)でフランスに1勝4敗と完敗している。

 この結果、4月の準決勝ではオランダとフランス、スイスとチェコが対戦することになった。

 これまで優勝経験がないスイスだが、独ライプチヒ(Leipzig)で行われた第5試合のダブルスで、マルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)とベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)が値千金の勝利を収めると、3勝2敗で18年ぶりのベスト4進出を果たした。

 1勝1敗で2日目を迎えたスイスは、第3試合に出場した18歳のベンチッチが、7-6、6-3で全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)覇者のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)を破る金星を挙げたものの、次戦でティメア・バシンスキー(Timea Bacsinszky)が敗れ、勝負は最終戦に持ち込まれた。

 ここでベンチッチとヒンギスは、6-3、6-2でドイツのアンアレーナ・グローネフェルド(Anna-Lena Groenefeld)/アンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic)組を下し、スイスを準決勝進出に導いた。

 リオデジャネイロ五輪に出場するため、昨年、17年ぶりのフェド杯復帰を飾ったヒンギスは、「4試合を応援した後に、出ていかなければならなかった」とプレッシャーを感じていたことを明かしたものの、最後はベテランの強さを見せた。

 ロシアでは、アナスタシア・ミスキナ(Anastasia Myskina)監督が、エースのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)を起用しない決断を下した。

 ミスキナ監督は、「ダメです。彼女は左腕に問題を抱えていて、調子は良くありませんでした。4日の時点で、彼女はプレーさせないことに決めていました」と話している。(c)AFP/Dave JAMES