【2月5日 AFP】中央アフリカで平和維持活動(PKO)を展開している国連中央アフリカ多面的統合安定化ミッション(MINUSCA)は4日、PKO要員による地元住民への性的暴行の申し立てが新たに7件あったことを明らかにした。

 中央アフリカでは、治安維持などのため外国から派遣されている要員が、本来守らなければならない民間人に暴行を加えたとする疑いが相次ぎ判明している。MINUSCAの声明によると、中部の都市バンバリ(Bambari)で性的な搾取・虐待を受けた可能性のある7人が新たに特定された。うち5人は未成年だという。

 関与が疑われるのはコンゴ民主共和国(旧ザイール)とコンゴ共和国の兵士で、MINUSCAは両国政府に調査を要請したという。また国連は4日、性的暴行被害の情報を受けて、コンゴ共和国のPKO要員120人を本国に帰還させると発表した。

 中央アフリカでは数日前にも、フランスと欧州連合(EU)の部隊の要員が、地元の子どもを性的に虐待した疑惑が判明。食料や金銭と引き換えにこうした行為に及んだケースなどが疑われている。(c)AFP