【2月3日 AFP】米ジョージア(Georgia)州は3日、あと数日で73回目の誕生日を迎えていた同州で最高齢の死刑囚の刑を執行した。この刑の執行に対しては、死刑の非道さの象徴だとして批判の声が上がっていた。

 AFPの取材に応じた同州矯正当局の報道官は、ジャクソン(Jackson)にある州立刑務所で、ブランドン・ジョーンズ(Brandon Jones)死刑囚(72)に薬物注射による刑が執行されたことを明らかにした。

 アフリカ系米国人のジョーンズ死刑囚は、1979年にコンビニエンスストアの白人店員1人を殺害し、36年以上服役していた。

 担当弁護士らは、最高裁などに死刑執行の停止を求めて最後まで働き掛けていたが、訴えは却下されていた。

 死刑反対派は、ジョーンズ死刑囚の事例は、死刑以外に将来の見通しないまま独房で数十年間過ごす死刑囚が直面する「二重の罰」の象徴だと指摘している。(c)AFP