【2月2日 AFP】エチオピア北西部の辺地で、未確認だったライオンの個体群が見つかった。野生動物保護活動家らが1日、発表した。一帯に生息にしているとの情報はあったが、自動撮影カメラの写真で初めて確認された。

 野生動物保護団体「ボーン・フリー(Born Free)」によると、ライオンの生息が確認されたのはスーダン国境に近いアラタシュ国立公園(Alatash National Park)内。

 同団体は声明で、今回の確認について「とても興奮するニュースだ。ライオンの生息数はアフリカ大陸の大部分で激減している。そのため、未確認だった個体群が見つかったことには非常に大きな意味がある」と述べた。

 英オックスフォード大学(Oxford University)のライオン保護活動家で、エチオピアでの追跡調査を率いたハンス・バウアー(Hans Bauer)氏は、同国立公園内とその周辺に最大200頭が生息している可能性があるとみている。

 ライオンは、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)に入っている。推計によると生息数は1980年時点に比べて最大で75%激減しており、アフリカ全土での生息地域もかつての10分の1足らずの広さに縮小している。(c)AFP