【1月31日 AFP】第22回全米映画俳優組合(SAG)賞の授賞式が30日、米カリフォルニア(Carlifornia)州ロサンゼルス(Los Angeles)で行われ、映画部門の最高賞に、カトリック教会での性的虐待を描いた作品『スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)』が選ばれた。

 米アカデミー賞(Academy Awards)の前哨戦ともいわれるSAG賞。今年は、アカデミー賞の一部部門で、候補者全員が白人だったことから、多様性の欠如が指摘され、物議を醸している中での授賞式となった。

 映画『スポットライト 世紀のスクープ』に贈られた最高賞は、アカデミー賞の作品賞に相当する。

 主演男優賞は、映画『レヴェナント:蘇えりし者(The Revenant)』で19世紀のハンターを演じた米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)が受賞した。

 主演女優賞には、映画『ルーム(Room)』で誘拐され、息子と共に監禁生活を送る若い女性を演じたブリー・ラーソン(Brie Larson)が選ばれた。

 しかし、今年の授賞式で最も注目が集まったのは、アフリカ系俳優の活躍だった。中でも、英俳優イドリス・エルバ(Idris Elba)は、映画『ビースト・オブ・ノー・ネーション(Beasts of No Nation)』で助演男優賞を受賞したほか、英テレビドラマ「刑事ジョン・ルーサー(Luther)」で演じた役で、ミニシリーズ・テレビ映画部門の男優賞を獲得している。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT