【1月31日 AFP】アフガニスタンの東部ガズニ(Ghazni)州で暮らす5歳のムルタザ・アフマディ(Murtaza Ahmadi)君が、ポリ袋で作ったアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)選手のユニホームを着た写真がインターネット上で話題となっている。

 このユニホームは、弟のために兄のホマユン(Homayoun)君(15)が作ったもので、マジックペンで同選手の名前が書かれている。自身もFCバルセロナ(FC Barcelona)のファンであるホマユン君が、弟の写真を2週間前にフェイスブック(Facebook)に投稿した。

 ムルタザ君は、「家の近くにサッカー場がなく、持っているのはパンクしたボールだけ。でもメッシ(選手)が大好き。お兄ちゃんが作ってくれたユニホームも大好き。大きくなったら、メッシのようになりたい」とAFPに語った。農家の父親も、息子がいつの日か「アフガニスタンのメッシ」になってくれることを望んでいるとコメントしている。

 一方、メッシ選手の父親のホルヘ・メッシ(Jorge Messi)氏によると、メッシ選手もソーシャルメディアで話題になっているこの写真のことを知っており、少年に何かしらの形で手を差し伸べてあげたいと話しているという。

 旧支配勢力タリバン(Taliban)の支配下ではスポーツが行われることはまれで、首都カブール(Kabul)のサッカー場は悪名高い処刑場と化していた。アフガニスタンでは、サッカーとクリケットが2大人気スポーツとなっている。(c)AFP