【1月30日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は29日、2月に開催されるNBAオールスターゲーム2016(2016 NBA All-Star Game)のイベントに参加するバスケットボール・ウィズアウト・ボーダー(Basketball without Borders、BWB)キャンプの指導者に、中国を代表する元NBA選手の姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)氏が加わることになったと発表した。

 NBAによれば、世界27か国を代表する少年43人と少女10人は、来月12日から14日までカナダのトロント(Toronto)にあるマタミー・アスレティックセンター(Mattamy Athletic Centre)に遠征することになっている。

 65回目を迎える今年のNBAオールスターゲームは、史上初めて米国以外で開催されることになり、来月14日に東西カンファレンスのスター選手が試合で激突する。

 そして、この祭典と同時にアジア、オーストラリア、アフリカ、欧州、そして米国の高校から選ばれたトップ選手が、イベントで指導を受けられることになっている。

 身長229センチの姚氏は、中国リーグで5年間プレーしたあと、2002年のNBAドラフトで全体1位指名を受けてヒューストン・ロケッツ (Houston Rockets)に入団。NBAではアジア人初の大物スター選手としてプレーし、オールスターにも8回選出された。

 ロケッツ一筋で過ごした姚氏は、NBAで計486試合に出場し、通算成績は1試合平均19得点、9.2リバウンド、1.9ブロック、1.6アシストを記録している。

 左足首の骨折で2009-10シーズンを棒に振った姚氏は、翌シーズンも同じ個所の疲労骨折が原因で5試合の出場にとどまり、2011年7月に現役を引退した。

 そのほか今回のBWBでは、ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)でプレーするベテラン選手のグレイビス・バスケス(Greivis Vasquez)、デンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)に所属するイタリア代表のダニロ・ガリナーリ(Danilo Gallinari)、そしてトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)のセンターでコンゴ民主共和国出身のビスマック・ビヨンボ(Bismack Biyombo)が指導者として名を連ねている。(c)AFP