【1月30日 AFP】英ロンドン(London)南部に自身がつくり上げた共同集落で支持者らを洗脳し性的暴行を加えていた他、自身の娘を30年にわたって監禁していた毛沢東主義集団の指導者の男に29日、禁錮23年の有罪判決が言い渡された。

 男は「バラ同志(Comrade Bala)」として知られるインド生まれのアラビンダン・バラクリシュナン(Aravindan Balakrishnan)被告(75)。自分は神のような力を持つと信じさせ、支持者らを何十年にもわたって虐待してきた。

 ロンドンのサザーク刑事法院(Southwark Crown Court)のデボラ・テイラー(Deborah Taylor)判事は判決に際し、「支持者らを容赦なく搾取」し、「恐怖や嫉妬、あなたの承認を得るための競争がはびこる風土をつくり上げた」と述べた。

 判事はまた、自身の娘(33)を人間としてより「実験台」として扱い、娘に対する被告の態度は「精神的かつ肉体的虐待の目録」だと語った。

 この集団の存在は、未治療の糖尿病や自殺未遂で死に直面した娘が2013年に脱出したことから明らかになった。(c)AFP/Robin MILLARD