【1月30日 AFP】今月死去した英国の伝説的なミュージシャン、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)さんが、自身の遺灰をインドネシアのバリ(Bali)島にまいてほしいと遺言していたと米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)が29日報じた。

 同紙は米ニューヨーク(New York)マンハッタン(Manhattan)の裁判所に提出されたボウイさんの遺言書の内容だとして、ボウイさんが仏教の儀式にのっとって遺灰をバリ島にまくことを希望していたと報じている。

 ボウイさんは、がんのため18か月にわたって闘病していたが、ごく少数の人々にしかそのことを明かさず、今月10日、69歳の誕生日を迎えた2日後に亡くなった。

 遺族は、死や葬儀に関してボウイさんの希望を尊重し続け、身内でプライベートな式を行うということしか発表していない。

 バリ島はヒンズー教徒が圧倒的多数を占めるが、独特な音楽や芸術が有名で、スピリチュアルな意識が高い人々が癒やしを得る場所としても知られている。

 ボウイさんはバリ島をはじめ、インドネシア各地で過ごしたことがあるとみられ、追悼記事を掲載した英字紙ジャカルタ・ポスト(Jakarta Post)は、インドネシアのサロン(布を腰に巻いて着用する民族衣装)を着たボウイさんの写真と共に、ボウイさんは自身の歌のうち数曲のインドネシア語版も作っていたと報じている。

 ボウイさんの遺言内容について確認するため29日に取材を試みたが、裁判所職員と連絡がつかなかった。(c)AFP