【1月30日 AFP】米国務省は29日、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官が在任中に公務に利用していた私用メールアドレスのサーバーに保存されていた電子メールのうち、7つのやり取りに「最高機密」の情報が含まれていたことが分かり、これらを公開しない方針を表明した。

 ジョン・カービー(John Kirby)国務省報道官は記者会見で、電子メールの7つのやり取りについて「37ページに及ぶ22の文書」と説明し、他のメールと一緒に公表はしないと発表した。「メールが送られた当時、これらの書類は機密扱いではなかった」が、メール公開に先立って確認した結果、「最高機密」として扱われるべき情報が含まれていたことが分かったという。

 これらのメールは情報機関の要請により最高機密扱いになったとカービー報道官は述べたが、どの情報機関が要請したのかは明らかにしなかった。

 2016年米大統領選の民主党指名争い最有力候補であるクリントン氏は、3日後に指名争いの初戦となるアイオワ(Iowa)州党員集会を控えており、クリントン陣営はこの発表に怒りを表明。大統領選に影響しかねないスキャンダルを払しょくするため、全てのメールを公開するよう要求している。(c)AFP