【1月28日 AFP】米中西部ミシガン(Michigan)州フリント(Flint)で、水道水の鉛汚染により住民が健康被害を訴えている問題で、住民側が27日、汚染の原因となった腐食した鉛製の水道管を直ちに交換するよう求める訴訟を起こした。

 米国自由人権協会(ACLU)ミシガン支部の法務責任者、マイケル・スタインバーグ(Michael Steinberg)氏は提訴の発表に際し、「州から任命された当局者は経費削減を試みた結果、米国の重要都市の飲料水を汚染させ、子ども世代に永続的な被害をもたらした」と主張した。

 今回の不祥事を受けて辞任要求を突きつけられているリック・シュナイダー(Rick Snyder)州知事は27日、州による水質汚染問題の解決や住民の健康への長期にわたる影響に関する助言を仰ぐため、外部の専門家によるチームを選任した。

 同知事は同日に行われた米CNNによるインタビューで、汚染水で被害を受けた子どもの数は、これまでの検査で明らかになった数から大幅に膨らむ公算が大きいと認めた。

 血液中の鉛濃度の上昇を調べる検査では、陽性反応が出た子どもは約100人だったものの、この検査では最近の鉛の摂取しか調べられないとされる。そのため、知事によると当局は、実際の被害がはるか広範に及んでいるのではないかと危惧しているという。

 鉛の摂取は誰にとっても有害だが、特に幼い子どもの場合、脳の発達に回復不可能なダメージを与え、知能の低下や発育不全を招くほか、攻撃的・反社会的な行動につながることが明らかにされている。(c)AFP/Mira OBERMAN