【1月27日 AFP】米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ（Bulletin of the Atomic Scientists）」は26日、核の脅威と気候変動が引き続き地球に対する重大な脅威となっているとして、地球最後の日までの時間を象徴的に示す「終末時計」を、終末を示す午前0時の3分前に据え置くと発表した。

「終末時計」の針は、昨年に現在の位置に進められていた。同誌は、現在も存在し続けている不安定要素として、地球温暖化、テロ、核兵器をめぐる米露間の緊張関係、北朝鮮の保有兵器に関する懸念、インド・パキスタン間の緊張関係、サイバー攻撃の脅威を挙げ、昨年に進めた針を変更しないとの決定は「朗報ではない」との見解を示している。

　昨年には、イラン核合意やパリ気候変動会議といった明るいニュースもあったが、地球上の核兵器保有量が増え続けていることや、環境汚染対策の誓約が不十分だったことが懸念材料とされた。(c)AFP