【1月25日 AFP】米アカデミー賞(Academy Awards)を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は22日、演技部門の候補が2年連続で全員白人だったことに対する批判を受けた改革として、マイノリティー(少数派)や女性の選考メンバーを2020年までに現状の2倍に増やす方針を明らかにした。

 AMPASは21日に理事会を開き、選考メンバーの改革案を全会一致で採択。多様性が確保されるように新メンバーの採用に世界規模で取り組み、「歴史的な行動」に踏み出すと宣言した。年内に適用される予定の新規則では、新たな選考メンバーには10年間の投票権が付与され、その後は、期間内に活動を行ったメンバーのみ更新される。10年の任期を3回務めたメンバーや、アカデミー賞でのノミネートや受賞を果たした人には、永久投票権が与えられる。この新規則は今年のアカデミー賞選考には適用されない。

 先ごろ発表された俳優部門の今年の候補は、昨年に続き白人が独占。これを受け、アフリカ系米国人俳優のウィル・スミス(Will Smith)さんとジェイダ・ピンケット・スミス(Jada Pinkett Smith)さん夫妻や映画監督スパイク・リー(Spike Lee)さんが2月28日の授賞式への欠席を表明していた。(c)AFP/Veronique DUPONT