【1月24日 AFP】15-16イングランド・プレミアリーグは23日、第23節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はデレ・アリ(Dele Alli)が「本能」で狙ったとする素晴らしいボレーシュートが決勝点となり、クリスタルパレス(Crystal Palace)に3-1で勝利した。

 1-1の同点で迎えた後半39分、チームメートのクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)からパスを受けたアリは、巧みなコントロールでボールを浮かせてクリスタルパレスのDFをかわすと、一連の流れから放たれたボレーシュートはゴール左隅に決まった。

 19歳ながらイングランド代表に名を連ね、トッテナムとの契約を先日延長したばかりのアリは、「生まれながらの本能に従ったまでだよ。良いボールが来たので、1回タッチして、あとは蹴るだけだった」とコメント。「考える時間もなく、自然に体が動いたんだ。どうやって喜んだらいいかわからなかったよ!」

 2015年にフットボールリーグ1(3部)のミルトン・キーンズ・ドンズFC(Milton Keynes Dons FC)から移籍したアリにとって、このゴールはリーグ戦で今季6得点目となり、それと同時に選手としての評価をさらに高めるものになった。

 クリスタルパレスのアラン・パーデュー(Alan Pardew)監督は、「見ていて鳥肌が立った。そしてあまりにも美しいゴールに言葉が出なかった」とコメントし、アリを称賛した。

「彼がボールを浮かせたとき、最悪の事態が頭をよぎった。あの場面は彼にとって素晴らしい瞬間だった。彼は偉大な才能を持っている」

 アリのゴールは、世界中から称賛を集めている。元トッテナムの選手で、現在はスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーするギャレス・ベイル(Gareth Bale)は、ツイッター(Twitter)に「なんてゴールだ!」と投稿。元スパーズのグレン・ホドル(Glenn Hoddle)氏も、「芸術作品」だと評価した。(c)AFP