【1月22日 AFP】(写真追加)エジプトの首都カイロ(Cairo)近郊で21日、警察が非合法組織戦闘員の隠れ家とみられるアパートを摘発した際に、爆弾が爆発し、警察官3人を含む6人が死亡した。同国の内務省が発表した。

 爆発があったのは、3大ピラミッドからも近いアルハラム(Al-Haram)地区。内務省によると、このほか13人が負傷した。一方、警察関係者はこれに先立ち、15人が負傷したと述べていた。

 同国では、ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領による長期独裁政権の打倒につながった2011年の反政府デモ発生から5周年を来週に控えている。内務省は、21日の爆発について、ムバラク政権の崩壊後に政権の座についたものの失脚したムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)元大統領の出身母体「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」の犯行だとしている。

 内務省がフェイスブック(Facebook)で発表したところによると、警察はムスリム同胞団のグループが数日内に爆発物や手製爆弾を用いた攻撃を企てているとの情報を入手したため、21日夜にカイロ市内のアパートを捜索し、複数の手製爆弾を発見。爆発物の処理中に爆弾が爆発し、警官3人、一般市民2人、身元不明の2人が死亡した。(c)AFP/Haitham El-Tabei、Jay Deshmukh