【1月20日 AFP】(更新、写真追加)パキスタン北西部で20日、武装集団が大学を襲撃し、少なくとも21人が死亡した。目撃者によると、治安部隊が突入する中、2回の大きな爆発があったという。

 襲撃されたのは、ペシャワル(Peshawar)市中心部から約50キロのチャルサダ(Charsadda)地区にあるバチャ・カーン(Bacha Khan)大学。警官隊や軍部隊、特殊部隊が空と地上から大学に突入した。テレビでは、女子学生が必死で逃げる姿が映し出された。

 地元警察のサイード・ワジル(Saeed Wazir)氏によると、突入作戦はすでに完了し、現在は治安部隊が一帯の安全を確保しているところだという。犠牲者の大半は、大学構内にある男子宿泊施設で銃撃された学生たちだった。さらにワジル氏は「学生や職員、警備員ら30人以上が負傷した」と付け加えた。

 イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」のウマル・マンスール(Umar Mansoor)司令官は同日、AFPの電話取材に対し「われわれの自爆攻撃者4人が今日、バチャ・カーン大学で攻撃を実行した」と述べ、犯行を認めた。襲撃の理由は、部族地域の過激派拠点への軍事攻撃への報復だという。(c)AFP